旅行の持ち物リストを検索すると、だいたい40項目くらい並んだものが出てきます。タオル、歯ブラシ、シャンプー、ドライヤー。
**このリストは使われません。**長すぎて、確認する気にならないからです。そして実際には、その半分は宿に置いてあります。
この記事では、持ち物リストを短くする基準と、忘れ物を減らす仕組みをまとめます。書くものは4種類だけです。
持ち物リストに書くのは4種類だけ

| 種類 | 例 | なぜ書くか |
|---|---|---|
| 宿にないもの | 充電器、常備薬、コンタクト用品 | 現地で買うと高い・手に入らない |
| その旅行だけ要るもの | 水着、防寒具、登山靴、ご祝儀 | 毎回違うので忘れる |
| なくすと困るもの | 保険証、切符、予約の控え、現金 | 代わりがきかない |
| 天気しだいのもの | 傘、上着、日焼け止め | 前日に判断する |
この4つに入らないものは書きません。
宿にあるものは書かない

日本のホテルや旅館なら、たいていこれらは置いてあります。
- タオル(バスタオル・フェイスタオル)
- 歯ブラシ・歯磨き粉
- シャンプー・リンス・ボディソープ
- ドライヤー
- 浴衣・パジャマ(旅館の場合)
- スリッパ
書くとリストが倍になって、確認されなくなります。
ただし例外があります。素泊まりの宿、ゲストハウス、ビジネスホテルの一部は、歯ブラシやパジャマがありません。予約したときに確認して、無いものだけ書き足します。
こだわりがある人(シャンプーは自分のもの、枕が変わると眠れない)も、その人だけ書き足せばいい話です。全員のリストに載せる必要はありません。
「入れた」と「帰りに確認」の2列にする
これがいちばん効く工夫です。
忘れ物は、行きより帰りに出ます。 宿の充電器、浴室に干したタオル、引き出しに入れた充電ケーブル。行きは荷造りをしますが、帰りは急いで詰めるので抜けます。
そこで、リストに列を2つ作ります。
| 持ち物 | 入れた | 帰りに確認 |
|---|---|---|
| 充電器 | ✓ | |
| 常備薬 | ✓ | |
| 保険証 | ✓ |
帰りの列を、行く前から用意しておくのがポイントです。チェックアウトの前に上から見ていけば、抜けません。
旅程さんで配っている持ち物リストの用紙は、はじめからこの2列になっています。
分類は4つまで
項目を分けると探しやすくなりますが、分けすぎると探すのが面倒になります。4つで足ります。
- 貴重品(財布、スマホ、保険証、切符、予約の控え)
- 身のまわり(着替え、常備薬、化粧品、充電器)
- 季節・行き先しだい(傘、上着、日焼け止め、防寒具)
- あると助かるもの(エコバッグ、モバイルバッテリー、ジッパー袋)
1の貴重品を最初に置きます。 これだけは絶対に抜けてはいけないので、いちばん上で目に入るようにします。
泊数で変わるもの
| 泊数 | 着替え | 洗面用具 | かばん |
|---|---|---|---|
| 日帰り | なし | なし | リュック |
| 1泊2日 | 1日ぶん | 最小限 | リュック・小さめのボストン |
| 2泊3日 | 2日ぶん | ふつう | ボストン・小型スーツケース |
| 3泊以上 | 洗濯を前提に2〜3日ぶん | ふつう | スーツケース |
3泊以上は、泊数ぶんの着替えを持たないほうが軽くなります。 宿にコインランドリーがあるか、予約時に確認しておきます。
1泊2日で意外と忘れるもの
短い旅行ほど油断します。充電器がいちばん多く、次が常備薬です。1泊だからと油断して、現地のコンビニで買うことになります。
場面ごとに足すもの
子ども連れ
- 着替え(多めに。汚します)
- おむつ・おしりふき
- 好きなおもちゃを1つ
- 母子手帳・保険証・医療証
- ジッパー袋(汚れものを入れる)
- お菓子と飲み物(移動中に効きます)
高齢の家族と
- 常用薬(お薬手帳も)
- 折りたたみの杖
- 羽織るもの(施設の冷房が強い)
- 健康保険証・診察券
海外
国内の持ち物に、これが足されます。
- パスポート(残存有効期間を確認)
- 海外旅行保険の証券
- 変換プラグ・変圧器
- 常備薬(現地で同じものは買えません)
- 現地通貨と、使えるクレジットカード
- コピーした控え(本体と別に持つ)
海外は項目が多いので、海外旅行の旅程の組み方にまとめています。
人数ぶんのリストは作らない
家族旅行や団体旅行で、全員ぶんのリストを幹事が作ろうとすると破綻します。
共通のものだけ書いて、個人のものは各自に任せます。
- 幹事が書く … 共用の持ち物(救急セット、ゴミ袋、共用のおやつ)、その旅行特有のもの(水着、ご祝儀)
- 各自が用意する … 着替え、洗面用具、薬
しおりに書くのは前者だけです。「水着を忘れずに」の1行があるかどうかで、当日の困りごとが変わります。
しおりに何を書くかは旅のしおりの中身にまとめています。
確認するタイミングは3回

- 前日の夜 … 荷造りしながら「入れた」列にチェック
- 出発直前 … 貴重品だけ見る(財布・スマホ・切符・保険証)
- チェックアウト前 … 「帰りに確認」列を上から
2回目は貴重品だけで足ります。 全部見直すと時間がかかって、結局やらなくなります。
3回目がいちばん忘れられがちですが、ここをやるかどうかで忘れ物が決まります。部屋を出る前に、充電器とお風呂場を見るだけでも違います。
まとめ
- 書くのは4種類だけ(宿にない/その旅行だけ/なくすと困る/天気しだい)
- **宿にあるものは書かない。**素泊まりのときだけ足す
- 「入れた」と「帰りに確認」の2列にする。忘れ物は帰りに出る
- 分類は4つまで。貴重品を最初に
- 3泊以上は洗濯を前提にしたほうが軽い
- 団体では共用のものだけ書いて、個人は各自に
- 確認は前日・出発直前(貴重品だけ)・チェックアウト前の3回
リストは短いほど使われます。宿にあるものを外すだけで半分になります。
旅程さんでは、この形の持ち物リストをExcelとPDFで配っています。項目の分類と2列のチェック欄は刷り込んであるので、書き足すだけで使えます。
よくある質問
Q. 宿にタオルがあるか、どうやって確認しますか。
予約サイトの「設備・アメニティ」欄に書いてあります。ゲストハウスと素泊まりの宿は要確認です。タオルが有料のこともあります。
Q. 1泊2日で、かばんはどれくらいの大きさですか。
リュック1つで足ります。着替え1日ぶんと洗面用具の最小限なら、20〜25Lで入ります。宿にアメニティがあれば、もっと小さくできます。
Q. 常備薬はどこまで持っていきますか。
普段飲んでいるもの+頭痛薬・胃薬・絆創膏があれば、たいていは足ります。海外では、日本で買える薬が現地で手に入らないことがあるので多めに持ちます。
Q. 子どもの着替えは何日ぶん必要ですか。
泊数+1日ぶんが目安です。食べこぼしや水遊びで、予定外に1回着替えます。かさばるので、圧縮袋があると楽です。
Q. リストをスマホで管理したいのですが。
iPhoneのメモのチェックリストが手軽です。**「チェック済みの項目を並べ替え」をオンにすると、残りだけが上に並びます。**使い方はiPhoneのメモで旅程を作るに書きました。紙のほうが荷造りしながら見やすい、という人も多いです。