旅程の作り方

旅のしおりの中身|入れる項目と入れない項目

しおりの項目は、多ければいいわけではありません。必ず入れる8つ、場面によって足すもの、入れないほうがいいもの。3つに分けた一覧です。

公開 2026.09.25約6分で読めます

旅のしおりを作るとき、いちばん時間を使うのは書くことではなく、何を書くか迷っている時間です。

そして迷ったまま作ると、たいてい書きすぎたしおりになります。情報が多いほど親切に見えますが、実際には逆で、いちばん必要な「集合は何時か」が埋もれます。

この記事では、旅のしおりの中身を3つに分けて一覧にします。そのまま写して使えます。

旅のしおりの中身、必ず入れる8つ

人数や行き先にかかわらず、この8つは入れます。当日この紙だけ見て動ける最低限です。

項目 書き方の例 なぜ要るか
旅行名 金沢 2泊3日 複数の紙が混ざらない
日付 10月10日(土)〜12日(月) 曜日まで書く
集合場所 東京駅 銀の鈴 駅名だけだと会えない
集合時刻 9:00(厳守) いちばん大きく書く
宿の名前と電話番号 ◯◯旅館 018-000-0000 遅れる連絡・忘れ物
幹事の名前と電話番号 さとう 090-0000-0000 はぐれたとき
日ごとの予定 表で 本体
帰りの時刻 13:04 発(厳守) ここから逆算する

集合場所は「駅名+目印」で書く

「東京駅」とだけ書くと会えません。 東京駅は広く、改札も複数あります。「東京駅 銀の鈴」「新宿駅 南口 ルミネ前」のように、目印まで書きます。

はじめて来る人がいるなら、Googleマップのリンクを添えるか、しおりに小さく地図を載せます。

電話番号は2つ書く

幹事の番号だけだと、幹事が電波の届かない場所にいたときに詰みます。宿の番号と、もう1人の番号があると保険になります。

場面によって足すもの

同行者と行き先で変わります。当てはまるものだけ足します。

子ども連れなら

  • トイレの場所(駅・施設)
  • 休憩を入れる時間帯
  • 雨のときの代わりの行き先
  • 子どもの名前と保護者の連絡先(はぐれたとき用に本人に持たせる)

高齢の家族がいるなら

  • 歩く距離(「駅から徒歩10分」より「約700m・坂あり」)
  • 椅子のある場所
  • エレベーターの有無
  • かかりつけの薬の名前

人数が多いなら(10人以上)

  • 班分け・部屋割り
  • 点呼の時刻
  • 会費と集金の方法
  • はぐれたときの合流場所と時刻

海外なら

  • 現地時間と日本時間の両方
  • パスポート番号(本体と別に持つ)
  • 大使館・領事館の連絡先
  • 海外旅行保険の証券番号と事故受付
  • 通貨と両替の予定

海外のしおりは項目が増えるので、海外旅行の旅程の組み方に別でまとめています。

会社の旅行なら

  • 会費と精算の方法
  • 宴会の開始時刻
  • 部屋割り・席次
  • 翌朝の朝食時刻

入れないほうがいい4つ

親切のつもりで書いて、逆効果になるものです。

1. 営業時間と定休日

**よく変わります。**しおりに書くと、間違った情報を全員が持ち歩くことになります。「11時開店」と書いてあったのに実際は11時半で、30分待つことになる。よくある形です。

行くかどうか迷う店なら、公式サイトのリンクだけ置きます。

2. 料金

同じ理由です。加えて、**書いた金額と違うと揉めます。**入場料が上がっていた、子ども料金の区分が違った。予算の目安は別紙か口頭で構いません。

3. 観光地の詳しい由来

**現地で読めます。**しおりの紙面を使うわりに、当日ほとんど読まれません。どうしても入れたいなら、1か所につき1行までにします。

4. 分刻みの予定

9:00 出発 / 9:12 ◯◯着 / 9:35 移動開始。ここまで書くと、1つ遅れた時点で以降が全部ずれます。守れない予定を書くと、しおり全体が信用されなくなります。

守る時間だけ書いて、あとは「◯時ごろ」で置きます。この書き分けは旅のしおりの作り方にまとめています。

予定の書き方は、3段階に分ける

項目の話とは別に、時間の書き方でしおりの使われ方が変わります。

段階 書き方 例
絶対に間に合わせる 9:24 発(厳守) 新幹線、開演、チェックアウト
その時刻までに 17:00までに 宿のチェックイン、集合
だいたい 12時ごろ 食事、散策、買い物

新幹線と昼食を同じ書き方で並べると、読んだ人はどちらも守ろうとします。3段階に分けるだけで、当日の余裕が変わります。

持ち物は「宿にないもの」だけ書く

持ち物リストでよくあるのが、タオル・歯ブラシ・シャンプーまで全部書いてしまう形です。

**宿にあるものは書きません。**書くのは次の4つです。

  • 宿にないもの(充電器、常備薬、コンタクト用品)
  • その旅行だけ要るもの(水着、防寒具、登山靴)
  • なくすと困るもの(保険証、切符、予約の控え)
  • 天気しだいのもの(傘、上着)

持ち物リストは、旅程さんでも用紙を配っています。「入れた」と「帰りに確認」の2列にしてあります。忘れ物は行きより帰りに出るためです。

迷ったときの判断

項目を入れるか迷ったら、1つだけ聞いてください。

「当日、それを見て動くか」

動くなら入れる。動かないなら入れない。これでほとんど決まります。観光地の由来は動かない。集合場所は動く。営業時間は動きますが、間違っていたときの被害が大きいので入れない。

中身を減らすと、残ったものが読まれるようになります。

まとめ

  • **必ず入れるのは8つ。**旅行名・日付・集合場所・集合時刻・宿・幹事・予定・帰り
  • 集合場所は駅名+目印まで。電話番号は2つ
  • 場面で足す(子ども連れ/高齢/大人数/海外/会社)
  • **入れないのは4つ。**営業時間・料金・詳しい由来・分刻みの予定
  • 時間は3段階で書き分ける
  • 持ち物は宿にないものだけ
  • 迷ったら「当日それを見て動くか」で決める

項目が決まっていれば、しおりは埋めるだけの作業になります。旅程さんでは項目名を刷り込んだ用紙を配っているので、そのまま書き込めます。

よくある質問

Q. 写真やイラストは入れたほうがいいですか。

表紙に1枚あると印象が変わります。本文に入れるのは、紙面が余っているときだけにしてください。予定が読みにくくなるほうが困ります。

Q. 自由行動の時間はどう書きますか。

「14:00〜16:30 自由行動」と幅で書いて、集合場所と時刻を大きく書きます。自由行動でいちばん大事なのは、どこに何時に戻るかです。

Q. 予備日や雨天時の予定も入れますか。

行き先を1つだけ書いておくと役に立ちます。「雨なら◯◯美術館」の1行で足ります。代替案を並べると、当日その場で決められなくなります。

Q. 全員の連絡先を載せてもいいですか。

人数が多いときは注意が要ります。**紙は落とします。**幹事と宿の番号だけにして、全員ぶんはグループチャットに置くほうが安全です。

Q. QRコードを載せるのはどうですか。

有効です。地図や予約ページ、共有した旅程へのQRを1つ載せると、紙の量を増やさずに情報を足せます。ただし当日その場で必要な情報(集合・時刻)は、QRの先ではなく紙に書きます。