パソコンで作るしおりは速くてきれいですが、手作りのしおりには別の良さがあります。もらったときに「作ったんだな」と伝わりますし、旅行が終わったあとも捨てられずに残ります。
一方で、手作りは時間がいくらでも溶けます。表紙を描いて、色を塗って、シールを貼って。気づくと肝心の予定が埋まっていないという形になりがちです。
この記事では、100均でそろう道具と、時間をかける場所の優先順位をまとめます。
100均でそろうもの

全部買っても数百円です。ただし**全部要るわけではありません。**下に優先順位を書きます。
| 道具 | 使いみち | 優先 |
|---|---|---|
| A4コピー用紙 | 本体 | 必須 |
| 黒のペン(0.5mm) | 本文 | 必須 |
| マスキングテープ | 綴じる・飾る | 高い |
| 色ペン2〜3色 | 見出し・区別 | 高い |
| クリアケース(A5) | 雨よけ・保管 | ふつう |
| リングクリップ・目玉クリップ | 綴じる | ふつう |
| シール | 飾り | 低い |
| 折り紙・色画用紙 | 表紙 | 低い |
**必須は2つだけです。**紙とペン。あとは余裕があれば足すものです。
紙は厚くしない
画用紙や厚紙で作りたくなりますが、折りにくく、かさばります。 ふつうのコピー用紙(64〜70g)で十分です。表紙だけ少し厚い紙にする、くらいがちょうどいいところです。
旅のしおりを手作りするとき、時間をかける順番

手作りでいちばん大事なのがこれです。上から順にやって、時間が尽きたらそこで止めます。
- 予定を書く(これが本体)
- 集合時刻と連絡先を大きく書く
- 見出しに色を付ける
- 表紙に旅行名と日付を書く
- 表紙に絵か写真を入れる
- シールやマスキングテープで飾る
**5と6は最後です。**先に飾りから入ると、予定を書く時間がなくなります。実際いちばん多い失敗がこれです。
下書きしてから清書する
いきなり本番の紙に書くと、行が足りなくなったり、字が入りきらなくなったりします。一度スマホのメモに書き出してから清書すると、失敗が減ります。
もっと確実なのは、項目名と罫線が刷り込まれた用紙を使うことです。旅程さんでは二つ折り用の用紙をPDFで配っているので、刷って手で書けば、行が足りない・曲がるという失敗がなくなります。手書きの良さは残ります。
綴じ方は3通り

紙を2枚以上使うときの綴じ方です。1枚を折るだけなら綴じる必要はありません。
1. 重ねて一緒に折る(いちばんきれい)
2〜3枚を重ねて、まとめて二つ折りにするだけです。**何も使いません。**折り目の摩擦で意外と開きません。
枚数が増えると中の紙が飛び出すので、3枚までが目安です。
2. マスキングテープで留める
折り目の外側にマスキングテープを縦に貼ります。見た目が柔らかくなって、手作りらしさも出ます。
100均のマステで十分です。幅15mmくらいが貼りやすいです。
3. ホチキス(中綴じ)
折り目の上を2か所留めます。ただしふつうのホチキスは中央まで届きません。
届かない場合の手は2つあります。
- 消しゴムを下に敷いて、開いたホチキスで上から打ち込み、裏の針を指で曲げる
- 中綴じ用のホチキスを買う(100均にはあまりありません)
手間のわりに見た目が硬くなるので、マスキングテープのほうをおすすめします。
表紙の作り方
時間をかけすぎないための方法を、軽い順に3つ。
写真を1枚貼る(いちばん速い)
行き先の写真をコンビニで1枚プリント(L判 40円ほど)して貼るだけです。絵を描くより速くて、それらしくなります。
マスキングテープで枠を作る
紙の四辺にマステを貼って枠にします。中央に旅行名と日付を書くだけで表紙になります。 3分で終わります。
手描きのイラスト
時間があるならこれがいちばん喜ばれます。ただし予定が全部埋まってからにしてください。
絵が苦手なら、行き先の名物(食べ物・建物)を1つだけ大きく描くと形になります。細かく描き込むより、1つを大きくするほうが見栄えがします。
書くときのコツ
定規で線を引いてから書く
罫線のない紙にまっすぐ書くのは難しいです。薄い鉛筆で線を引いて、ペンで書いてから消すと、見違えます。
面倒なら、はじめから罫線の入った用紙を刷るのが早いです。
色は2色まで
3色以上使うと、どれが大事か分からなくなります。黒+1色が読みやすいです。
- 黒 … 本文
- もう1色 … 集合時刻と「厳守」の予定だけ
色に意味を持たせるときは、文字にも書いてください。 コピーして白黒になると色が消えます。
時間は3段階で書き分ける
9:24 発(厳守) 17:00までに 12時ごろ。手書きでも同じです。全部を同じ書き方で並べると、1つ遅れただけで全部崩れた気分になります。考え方は旅のしおりの作り方にまとめています。
人数ぶん作るときの段取り
手作りの弱点は、人数ぶん作れないことです。5人ぶんを全部手書きするのは現実的ではありません。
現実的な方法は2つあります。
1枚だけ手作りして、コピーする
手作りした1枚をコンビニでコピーします。カラーコピーなら色も残ります(A4で60円ほど)。
このとき、**色が薄いと飛びます。**コピーする前提なら、しっかり濃く書いてください。
幹事だけ手作り、参加者は刷ったもの
幹事は書き込める手作り版、参加者には印刷版。情報は同じで、形だけ変えるやり方です。人数が多いときはこれが現実的です。
刷る手順は旅のしおりをコンビニで印刷するにまとめました。
手作りと画面を、両方使う
手作りのしおりは、当日に予定が変わったときに直せません。ここだけは割り切りが要ります。
思い出として残すのが手作り、当日の連絡は画面という分け方が現実的です。旅程さんは登録なしでしおりを作れて、URLを送るだけで全員が開けます。変更があってもその場で全員に届きます。
紙は記念として持って、動く情報は画面で。両方あると、どちらの良さも残ります。
まとめ
- 必須の道具は**紙とペンの2つ。**あとは余裕があれば
- 紙は**厚くしない。**折りにくく、かさばる
- 予定 → 集合時刻 → 色 → 表紙 → 飾りの順。飾りは最後
- 綴じるなら重ねて折るか**マスキングテープ。**ホチキスは中央まで届かない
- 表紙は写真1枚がいちばん速い
- 色は**2色まで。**色に意味を持たせるときは文字にも書く
- 人数ぶんは1枚作ってコピー
旅のしおりの手作りは、時間をかけようと思えばいくらでもかけられます。予定が埋まってから飾る、これだけ守れば失敗しません。
よくある質問
Q. 全部手書きだと時間がかかりすぎます。
罫線と項目名が刷り込まれた用紙を刷って、そこに手書きするのがおすすめです。手書きの良さは残しつつ、時間は3分の1になります。
Q. 絵が描けません。
写真を1枚貼るか、マスキングテープで枠を作るだけで表紙になります。文字を丁寧に書くほうが、下手な絵より印象が良くなります。
Q. どのくらいの時間で作れますか。
下書きができていれば、1枚もので30分から1時間くらいです。表紙に凝りはじめると2時間以上かかります。
Q. 子どもと一緒に作れますか。
向いています。表紙を子どもに任せて、中身は大人が書くと分担できます。旅行前の楽しみが1つ増えます。
Q. 修学旅行のしおりも手作りでいいですか。
班のぶんなら手作りでも構いません。ただし集合時刻と点呼の時刻だけは、読み間違えない大きさで書いてください。学校行事では、そこが最優先です。作り方は修学旅行のしおりにまとめています。