旅程の作り方

修学旅行のしおりの作り方|班行動を書ける形

修学旅行のしおりで当日いちばん見られるのは、集合時刻と点呼です。ここが読みやすいかどうかで、班行動が回るかが決まります。班の計画の立て方から書きました。

公開 2026.10.05約6分で読めます

修学旅行のしおりは、友人旅行のしおりとは別物です。読む人が生徒で、守らせたい時刻があって、はぐれたときの影響が大きい。 この3つが違います。

そして当日いちばん見られるのは、観光地の説明ではありません。集合時刻と点呼です。ここが読めるかどうかで、班行動が時間どおりに回るかが決まります。

この記事では、班行動の計画の立て方から、班ごとに刷って配るところまでまとめます。班長が自分の班のぶんを作るときにも使えます。

修学旅行のしおりは、何を大きく書くかを先に決める

紙面で目立たせる順番です。この順番を守るだけで、しおりの機能がかなり変わります。

  1. 集合時刻と集合場所(いちばん大きく)
  2. 点呼の時刻
  3. 班のメンバーと班長
  4. 引率の先生の連絡先
  5. 日ごとの予定
  6. 見学先の説明(いちばん小さく、または書かない)

よくあるのは、見学先の説明が丁寧で、集合時刻が本文と同じ大きさになっている形です。当日、生徒が探すのは時刻のほうです。

点呼の時刻は別枠にする

予定の中に混ぜず、枠で囲んで独立させます。 「16:30 集合・点呼(厳守)」を予定の行に埋めると、ほかの予定と同じ重みに見えます。

班行動の計画を立てる手順

自由行動の計画を生徒が立てる場合、この順番だと迷いません。

1. 戻る時刻から逆算する

いちばん最初にこれです。「16:30 集合」が決まっているなら、16:00には最後の場所を出ます。

移動に不安があるなら、もっと早く切り上げます。遅れると全員が待つことになるので、余裕は多めにします。

2. 行きたい場所を全部出す

絞る前に、まず並べます。班の全員が1つずつ挙げると、意見の偏りが減ります。

3. 地図で位置関係を見る

ここで多くが決まります。離れている場所を2つ入れると、移動で午後が終わります。

地図に置いてみて、かたまりを見つけます。1日に1かたまり、多くて2つ。 やり方はGoogleマップで旅行プランを作る手順に書いています。

4. 移動時間を調べて、足す

バスや電車の所要時間を調べて、1区間あたり10〜15分を足します。 乗り場を探す時間、切符を買う時間、人数がそろうのを待つ時間が入っていません。

5人で動くと、1人で動くより時間がかかります。 これを見落としがちです。

5. 数を減らす

たいてい入りすぎています。移動の合計が、行動できる時間の3分の1を超えていたら1つ減らします。

6時間の自由行動なら、移動は2時間まで。それ以上だと、着いて写真を撮って次へ向かうだけになります。

6. 雨のときの代わりを1つ決める

屋外の予定があるなら、代わりの屋内の場所を1つだけ決めておきます。当日その場で探すと時間がなくなります。

生徒が読める紙面にする

大人向けのしおりとは、作りを変えたほうがいいところがあります。

  • 文字を大きくする。 本文は11pt以上
  • 1行を短くする。 長い説明文より、箇条書き
  • 時刻は左端にそろえる。 表にすると探しやすい
  • 色は使わない前提で作る。 学校の印刷は白黒が多いです
  • ふりがな(学年によっては)

書かないほうがいいもの

  • 施設の詳しい由来(当日読みません)
  • 料金(変わります。予算の目安は別で)
  • 営業時間(変わります)

**「当日それを見て動くか」**で判断します。動かないものは省いて、その紙面を時刻に使うほうが役に立ちます。

班ごとに刷って配る

班行動があるしおりは、班ごとに中身が違います。

段取り

  1. 学校共通のページ(全体日程・注意事項・緊急連絡先)を作る
  2. 班のページ(メンバー・班行動の予定)を班ごとに作る
  3. 共通+班のぶんを重ねて、班ごとに配る

**共通ページは1回作れば使い回せます。**班ごとに作り直すのは班行動のページだけです。

刷るときの設定

  • **A4・余白は上下左右10mm。**これより狭いと端が刷れません
  • 「実際のサイズ」で印刷。「用紙に合わせる」は余白が変わります
  • 人数ぶん+予備を数枚。必ずなくす生徒がいます

旅程さんでは、修学旅行用のしおりをExcelとPDFで配っています。班名・班長・メンバー・集合時刻の欄が上にあって、日ごとの予定が表になっている形です。項目名は刷り込んであるので、埋めるだけで使えます。

なくしたときの備え

修学旅行では、しおりをなくす生徒が必ず出ます。備えは2つです。

  • 予備を引率が数枚持つ
  • 集合場所と時刻だけの小さい紙を、全員に1枚

2つ目が効きます。はがきサイズの紙に、集合場所・時刻・引率の連絡先だけ書いたものです。A4に4枚並べて刷って切れば、1枚で4人ぶんです。作り方は旅のしおりのサイズにまとめました。

財布かポケットに入れておける大きさであることが大事です。しおり本体はかばんに入れて、これだけ身につけてもらいます。

まとめ

  • 大きく書く順番は集合時刻 → 点呼 → 班のメンバー → 連絡先 → 予定 → 説明
  • 点呼の時刻は枠で囲んで独立させる
  • 班行動は**戻る時刻から逆算。**地図でかたまりを見て、移動は1区間10〜15分足す
  • 移動が行動時間の3分の1を超えたら1つ減らす
  • 生徒向けは文字を大きく、1行を短く、白黒前提
  • 由来・料金・営業時間は書かない
  • 集合と連絡先だけの小さい紙を全員に1枚。なくす前提で

しおりの出来は、絵の上手さではなく時刻の読みやすさで決まります。そこだけ丁寧にすれば、当日ちゃんと使われます。

よくある質問

Q. 班行動の計画は何日前に出せばいいですか。

学校の締切によりますが、移動時間を調べる時間が要るので、締切の1週間前には形にしておくと直せます。

Q. 行きたい場所が多すぎて絞れません。

移動時間を全部足してみてください。**数字にすると、入らないことがはっきりします。**話し合いでも決まりやすくなります。

Q. 班のメンバーで意見が割れます。

午前と午後で分けるか、1人1つずつ希望を入れる形にすると収まりやすいです。全部を1日に入れようとすると、移動だけで終わります。

Q. スマホが使えない学校です。

紙だけで動く前提なら、集合場所の目印まで書いてください。「◯◯駅」ではなく「◯◯駅 中央改札の時計の下」。地図アプリが使えないぶん、文字で補います。

Q. 先生が作る全体のしおりと、班のしおりは分けたほうがいいですか。

分けたほうが楽です。**共通部分は使い回せます。**班のぶんだけ差し替えれば、班の数だけ作り直す必要がなくなります。

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