修学旅行のしおりの作り方|班行動を書ける形
修学旅行のしおりで当日いちばん見られるのは、集合時刻と点呼です。ここが読みやすいかどうかで、班行動が回るかが決まります。班の計画の立て方から書きました。
修学旅行のしおりは、友人旅行のしおりとは別物です。読む人が生徒で、守らせたい時刻があって、はぐれたときの影響が大きい。 この3つが違います。
そして当日いちばん見られるのは、観光地の説明ではありません。集合時刻と点呼です。ここが読めるかどうかで、班行動が時間どおりに回るかが決まります。
この記事では、班行動の計画の立て方から、班ごとに刷って配るところまでまとめます。班長が自分の班のぶんを作るときにも使えます。
修学旅行のしおりは、何を大きく書くかを先に決める

紙面で目立たせる順番です。この順番を守るだけで、しおりの機能がかなり変わります。
- 集合時刻と集合場所(いちばん大きく)
- 点呼の時刻
- 班のメンバーと班長
- 引率の先生の連絡先
- 日ごとの予定
- 見学先の説明(いちばん小さく、または書かない)
よくあるのは、見学先の説明が丁寧で、集合時刻が本文と同じ大きさになっている形です。当日、生徒が探すのは時刻のほうです。
点呼の時刻は別枠にする
予定の中に混ぜず、枠で囲んで独立させます。 「16:30 集合・点呼(厳守)」を予定の行に埋めると、ほかの予定と同じ重みに見えます。
班行動の計画を立てる手順

自由行動の計画を生徒が立てる場合、この順番だと迷いません。
1. 戻る時刻から逆算する
いちばん最初にこれです。「16:30 集合」が決まっているなら、16:00には最後の場所を出ます。
移動に不安があるなら、もっと早く切り上げます。遅れると全員が待つことになるので、余裕は多めにします。
2. 行きたい場所を全部出す
絞る前に、まず並べます。班の全員が1つずつ挙げると、意見の偏りが減ります。
3. 地図で位置関係を見る
ここで多くが決まります。離れている場所を2つ入れると、移動で午後が終わります。
地図に置いてみて、かたまりを見つけます。1日に1かたまり、多くて2つ。 やり方はGoogleマップで旅行プランを作る手順に書いています。
4. 移動時間を調べて、足す
バスや電車の所要時間を調べて、1区間あたり10〜15分を足します。 乗り場を探す時間、切符を買う時間、人数がそろうのを待つ時間が入っていません。
5人で動くと、1人で動くより時間がかかります。 これを見落としがちです。
5. 数を減らす
たいてい入りすぎています。移動の合計が、行動できる時間の3分の1を超えていたら1つ減らします。
6時間の自由行動なら、移動は2時間まで。それ以上だと、着いて写真を撮って次へ向かうだけになります。
6. 雨のときの代わりを1つ決める
屋外の予定があるなら、代わりの屋内の場所を1つだけ決めておきます。当日その場で探すと時間がなくなります。
生徒が読める紙面にする
大人向けのしおりとは、作りを変えたほうがいいところがあります。
- 文字を大きくする。 本文は11pt以上
- 1行を短くする。 長い説明文より、箇条書き
- 時刻は左端にそろえる。 表にすると探しやすい
- 色は使わない前提で作る。 学校の印刷は白黒が多いです
- ふりがな(学年によっては)
書かないほうがいいもの
- 施設の詳しい由来(当日読みません)
- 料金(変わります。予算の目安は別で)
- 営業時間(変わります)
**「当日それを見て動くか」**で判断します。動かないものは省いて、その紙面を時刻に使うほうが役に立ちます。
班ごとに刷って配る
班行動があるしおりは、班ごとに中身が違います。
段取り
- 学校共通のページ(全体日程・注意事項・緊急連絡先)を作る
- 班のページ(メンバー・班行動の予定)を班ごとに作る
- 共通+班のぶんを重ねて、班ごとに配る
**共通ページは1回作れば使い回せます。**班ごとに作り直すのは班行動のページだけです。
刷るときの設定
- **A4・余白は上下左右10mm。**これより狭いと端が刷れません
- 「実際のサイズ」で印刷。「用紙に合わせる」は余白が変わります
- 人数ぶん+予備を数枚。必ずなくす生徒がいます
旅程さんでは、修学旅行用のしおりをExcelとPDFで配っています。班名・班長・メンバー・集合時刻の欄が上にあって、日ごとの予定が表になっている形です。項目名は刷り込んであるので、埋めるだけで使えます。
なくしたときの備え

修学旅行では、しおりをなくす生徒が必ず出ます。備えは2つです。
- 予備を引率が数枚持つ
- 集合場所と時刻だけの小さい紙を、全員に1枚
2つ目が効きます。はがきサイズの紙に、集合場所・時刻・引率の連絡先だけ書いたものです。A4に4枚並べて刷って切れば、1枚で4人ぶんです。作り方は旅のしおりのサイズにまとめました。
財布かポケットに入れておける大きさであることが大事です。しおり本体はかばんに入れて、これだけ身につけてもらいます。
まとめ
- 大きく書く順番は集合時刻 → 点呼 → 班のメンバー → 連絡先 → 予定 → 説明
- 点呼の時刻は枠で囲んで独立させる
- 班行動は**戻る時刻から逆算。**地図でかたまりを見て、移動は1区間10〜15分足す
- 移動が行動時間の3分の1を超えたら1つ減らす
- 生徒向けは文字を大きく、1行を短く、白黒前提
- 由来・料金・営業時間は書かない
- 集合と連絡先だけの小さい紙を全員に1枚。なくす前提で
しおりの出来は、絵の上手さではなく時刻の読みやすさで決まります。そこだけ丁寧にすれば、当日ちゃんと使われます。
よくある質問
Q. 班行動の計画は何日前に出せばいいですか。
学校の締切によりますが、移動時間を調べる時間が要るので、締切の1週間前には形にしておくと直せます。
Q. 行きたい場所が多すぎて絞れません。
移動時間を全部足してみてください。**数字にすると、入らないことがはっきりします。**話し合いでも決まりやすくなります。
Q. 班のメンバーで意見が割れます。
午前と午後で分けるか、1人1つずつ希望を入れる形にすると収まりやすいです。全部を1日に入れようとすると、移動だけで終わります。
Q. スマホが使えない学校です。
紙だけで動く前提なら、集合場所の目印まで書いてください。「◯◯駅」ではなく「◯◯駅 中央改札の時計の下」。地図アプリが使えないぶん、文字で補います。
Q. 先生が作る全体のしおりと、班のしおりは分けたほうがいいですか。
分けたほうが楽です。**共通部分は使い回せます。**班のぶんだけ差し替えれば、班の数だけ作り直す必要がなくなります。