旅のしおりのサイズの選び方|A4・A5・はがき
しおりのサイズは好みではなく、人数と泊数と持ち歩き方で決まります。4つの形の実寸と書ける量を並べて、どれを選べばいいかが分かるようにまとめました。
旅のしおりを作りはじめるとき、意外と最初に迷うのがサイズです。大きいほうが書けますが、大きいほど持ち歩かれません。
そして持ち歩かれないしおりは、当日に開かれません。書いた内容が良くても、かばんの底で折れているだけになります。
この記事では、しおりのサイズを人数・泊数・持ち歩き方から選ぶ基準をまとめます。好みではなく、条件で決まる部分がほとんどです。
4つの形と実寸

よく使われるのはこの4つです。
| 形 | 折った大きさ | 書ける量 | 作る手間 | 向く人数 |
|---|---|---|---|---|
| A4・1枚 | 210×297mm | ふつう | いちばん軽い | 2〜10人 |
| A4二つ折り(A5冊子) | 148×210mm | 多い | 軽い | 2〜10人 |
| 三つ折り | 約99×210mm | 少ない | ふつう | 2〜6人 |
| はがきサイズ | 100×148mm | いちばん少ない | 軽い | 10人以上 |
A4は「刷ってそのまま」なので、いちばん手間が軽い形です。 ただし折り目がつかず、かばんの中で丸まります。
二つ折りは紙1枚で4面とれるので、書ける量と旅行らしさの両立ができます。記念に残したいときはこれです。
三つ折りとはがきサイズは、持ち歩き重視の形です。書ける量が減るぶん、何を書くかを絞る必要があります。
選ぶ基準は3つだけ

1. 泊数で、書ける量が決まる
| 泊数 | 向くサイズ |
|---|---|
| 日帰り | 三つ折り/はがき |
| 1泊2日 | A4 1枚/三つ折り |
| 2泊3日 | A4 1枚/A4二つ折り |
| 3泊以上 | A4二つ折り(中の紙を足す) |
目安として、1日あたり5〜8行あれば予定は収まります。それ以上書きたくなったら、たいてい詰め込みすぎています。
2. 人数で、配り方が決まる
- 2〜4人 … どれでも構いません。LINEに画像で送っても読めます
- 5〜10人 … 紙で配ったほうが確実。A4か二つ折り
- 10人以上 … はがきサイズを1人1枚。全員に行き渡ることのほうが、書ける量より大事です
人数が増えるほど、**「はぐれたときに合流できるか」**が重要になります。大人数なら、集合場所・時刻・幹事の番号だけが書かれた小さい紙のほうが機能します。
3. 歩くかどうかで、持ち歩き方が決まる
- 街歩き・寺社めぐり・テーマパーク … ポケットに入る三つ折りかはがき
- バス移動が中心 … A4でも困りません。座って開けます
- 車移動 … A4でよいです。ダッシュボードに置けます
歩きながら開く可能性があるなら、小さい形を選びます。 A4を風の中で広げるのは現実的ではありません。
サイズ別に、何を書くか
サイズが決まると、書ける量が決まります。入りきらないものを削るのではなく、先に何を入れるか決めます。
はがきサイズに入れるもの(6行くらい)
- 集合場所と時刻
- 行きの便
- 宿の名前と電話番号
- 夕食の時刻と場所
- 帰りの便
- 幹事の名前と電話番号
**予定は入れません。**これは「はぐれたときの紙」です。予定は別に大きい紙で共有します。
三つ折りに入れるもの
1面目に上の6つ、2面目に午前の予定、3面目に午後の予定。日帰りならこれで足ります。詳しくは三つ折りの旅のしおりにまとめました。
A4・1枚に入れるもの
上の6つに加えて、日ごとの予定を12〜20行。持ち物を書く余白も残ります。いちばん汎用的な形です。
A4二つ折りに入れるもの
表紙・基本情報・日ごとの予定・持ち物とメモ欄。3泊まで入ります。面の割り当てはA4二つ折りの旅のしおりにあります。
印刷のしやすさで見ると
作ったあと、刷るところで止まることがあります。サイズによって手間が変わります。
| 形 | 刷り方 | 追加の作業 |
|---|---|---|
| A4・1枚 | A4に1枚 | なし |
| A4二つ折り | A4に両面 | 折る |
| 三つ折り | A4よこに片面 | 折る(3か所の位置合わせ) |
| はがきサイズ | A4に4枚並べて刷る | 切り分ける |
はがきサイズは、はがき用紙に刷るのではなくA4に4枚並べます。 4人ぶんが1枚で済むので、10人なら3枚刷って切るだけです。はがき用紙を買う必要もありません。
どの形でも、印刷は**「実際のサイズ」**で刷ります。「用紙に合わせる」にすると余白が変わって、折る位置がずれます。コンビニで刷る手順は旅のしおりをコンビニで印刷するにまとめています。
迷ったときの決め方

条件から1つに絞れないときは、この順で考えます。
- 10人以上いるか → はい なら はがきサイズ
- 歩き回るか → はい なら 三つ折り
- 記念に残したいか → はい なら A4二つ折り
- どれでもない → A4・1枚
**迷ったらA4・1枚で構いません。**いちばん手間が軽く、書ける量もそこそこあります。作ってみて足りなければ、次の旅行で形を変えればいいだけです。
旅程さんでは、この4つの形をすべてExcelとPDFで配っています。項目名は刷り込んであるので、埋めるだけで形になります。
紙のサイズで悩まなくていい場合
全員がスマホを持っていて、当日に予定が動きそうなら、紙のサイズは主な問題ではありません。
画面で共有すれば、サイズの制約はなくなります。直したものがその場で全員に届くので、刷り直しも要りません。旅程さんは登録なしでしおりを作れて、URLを送るだけで相手はそのまま開けます。
そのうえで、電波の弱い場所に行くときや、紙のほうが安心な人がいるときだけ、印刷を足す。この使い分けがいちばん手間が少なくなります。
まとめ
- サイズは好みではなく、泊数・人数・歩くかどうかで決まる
- 日帰り→三つ折り/1〜2泊→A4 1枚/3泊→A4二つ折り/10人以上→はがき
- はがきサイズは「はぐれたときの紙」。予定は書かず、集合と連絡先だけ
- はがきは**A4に4枚並べて刷って切る。**専用用紙は要らない
- どの形でも印刷は**「実際のサイズ」**
- 迷ったらA4・1枚
大きいしおりほど良いわけではありません。当日に開かれるかどうかで選ぶと、だいたい正解になります。
よくある質問
Q. A5の紙に直接刷るのと、A4二つ折りは何が違いますか。
A5に刷ると1面しか取れません。A4を折れば4面とれます。同じ紙の枚数で4倍書けるので、二つ折りのほうが得です。
Q. B5サイズでもいいですか。
問題ありません。ただしコンビニのマルチコピー機や家庭用プリンタではA4がいちばん扱いやすく、用紙も手に入りやすいです。理由がなければA4系でそろえたほうが楽です。
Q. 大は小を兼ねるので、全部A4でいいのでは。
書ける量ではそうですが、持ち歩きでは逆になります。歩き回る旅行でA4を渡すと、折りたたんでポケットに突っ込まれて、次に開いたときにはくしゃくしゃです。
Q. 子どもに渡すならどのサイズですか。
はがきサイズか三つ折りです。小さい手でも扱えて、なくしても替えを渡せます。名前と連絡先を書いておくと、迷子のときにも役立ちます。
Q. 複数のサイズを併用してもいいですか。
むしろおすすめです。幹事はA4の詳しいもの、参加者ははがきサイズ、という組み合わせが大人数ではうまくいきます。全員が同じ情報量を必要としているわけではありません。