旅行の日が雨予報だと分かったとき、たいていの人はその場でスマホを開いて代わりの場所を探します。そして見つからないまま出発します。
雨で旅程が崩れるのは、雨のせいというより当日に探しはじめるからです。濡れながら、時間に追われながら、全員の希望を聞きながら決めるのは無理があります。
この記事では、雨のときのプランと備えをまとめます。やることは1つ、前日に1つだけ決めておくことです。
雨のプランは、代わりを1つだけ決める

複数の候補を並べたくなりますが、逆効果です。
2つ以上あると、当日その場で選べません。 「どっちにする?」から始まって、決まる前に時間が過ぎます。
雨なら → ◯◯美術館(駅から徒歩5分・2時間みる)
この1行を旅程に書いておくだけで足ります。 選択肢ではなく、決定として書きます。
決めるのは前日の夜
天気予報がいちばん当たるのは前日です。1週間前の予報で決めると、晴れたのに屋内で過ごすことになります。
前日の夜に予報を見て、朝の判断だけ残すのがちょうどいい形です。
日ごと入れ替えるほうが簡単

代わりの場所を探すより、日程を入れ替えるほうが現実的です。
| 元の予定 | 雨のとき | |
|---|---|---|
| 2日目 | 庭園・公園(屋外) | 美術館(3日目の予定) |
| 3日目 | 美術館(屋内) | 庭園・公園 |
2泊3日なら、屋外と屋内が1日ずつあることが多いので、入れ替えるだけで済みます。新しい行き先を探す必要がありません。
これを成立させるには、組む段階で屋外の予定を1日に寄せておく必要があります。2日に分けてしまうと、入れ替え先がなくなります。
旅程の組み方は旅程表の作り方にまとめました。
雨の日は移動時間が増える
見落としがちですが、確実に増えます。
- 傘を差すと歩く速さが落ちる(徒歩は1.3倍で見る)
- バスとタクシーが混む
- 駅で人が滞留する
- 荷物が増える(傘、濡れたもの)
1日3区間なら、合計で30分ほど余分にかかります。 雨の日は行き先を1つ減らすくらいでちょうどよくなります。
移動時間の測り方はGoogleマップで旅行プランを作る手順に書きました。
屋内の行き先の探し方

代わりを決めるときの候補です。行き先によって当たり外れが分かれます。
| 候補 | 向いている場面 | 注意 |
|---|---|---|
| 美術館・博物館 | 大人だけ。2時間持つ | 休館日を確認 |
| 水族館・科学館 | 子ども連れ | 雨の日は混む |
| ショッピングモール | 時間をつぶす。食事もできる | 旅行感は薄い |
| 温泉・スパ | 疲れているとき | 移動が長いと逆効果 |
| 屋根のある商店街 | 街歩きの代わり | 地域による |
| 宿でゆっくり | 3泊以上の中日 | 早くチェックインできるか確認 |
「宿でゆっくり」を選択肢に入れておくのが、意外と効きます。 無理に出かけて全員が濡れて疲れるより、温泉に入って早めに夕食にするほうが、旅行の印象が良くなることがあります。
休館日を確認しておく
雨の日の代わりとして美術館を決めたのに、その日が休館日というのはよくあります。前日に決めるときに、そこだけ確認してください。
持ち物に1行足す
雨予報が出たら、しおりの持ち物に足します。
- 折りたたみ傘(人数ぶん。宿の貸し傘は数が足りません)
- 替えの靴下(濡れた靴下で1日過ごすのがいちばんつらい)
- ジッパー袋(濡れたものを入れる)
- タオル(1枚)
替えの靴下がいちばん効きます。 荷物にならないわりに、快適さが大きく変わります。
持ち物の考え方は旅行の持ち物リストにまとめています。
中止の判断
台風や大雨警報のように、旅行そのものを見直す場合です。
判断の材料
- 交通が止まるか(新幹線・飛行機の運休情報)
- 宿のキャンセル料(天候による免除があるか)
- 現地の状況(自治体の発表)
交通が止まると、行けても帰れません。 行きより帰りの見通しで判断してください。
早めに決める
「ぎりぎりまで様子を見る」と、キャンセル料が発生してから決めることになります。キャンセル無料の期限までに、一度全員で判断するほうが損が少なくなります。
予約の管理は旅行の予約管理にまとめました。キャンセル期限を書き写しておくと、この判断がしやすくなります。
気象情報は気象庁の発表、交通は各社の運行情報で確認してください。
まとめ
- **代わりは1つだけ決める。**2つ以上あると当日選べない
- 決めるのは**前日の夜。**朝は判断するだけ
- 新しい行き先を探すより、日ごと入れ替えるほうが簡単
- そのために、屋外の予定は1日に寄せておく
- 雨の日は**移動が増える。**徒歩は1.3倍、1日で30分ほど
- 代わりの候補は休館日を確認しておく
- 「宿でゆっくり」も選択肢に入れる
- 持ち物に替えの靴下を足す
- 中止の判断は**帰りの見通しで。**キャンセル期限までに一度決める
雨そのものはどうにもなりませんが、前日に1行書いておくかどうかで、当日の過ごし方が変わります。
よくある質問
Q. 何日前から天気を見ればいいですか。
1週間前から傾向を見て、決めるのは前日の夜です。それより早く決めると、晴れたのに屋内で過ごすことになります。
Q. 代わりの場所が思いつきません。
宿の人に聞くのがいちばん早いです。地元の人が知っている屋内の場所があります。前日にフロントで聞いておくと、翌朝迷いません。
Q. 子ども連れで雨のときは。
屋内で走れる場所を探してください。水族館、科学館、屋内の遊び場。美術館は子どもが持ちません。詳しくは家族旅行のしおりに書きました。
Q. 全員の意見が割れます。
前日に幹事が1つ決めて、「雨なら◯◯にします」と流してください。当日その場で多数決を取ると、決まる前に時間が過ぎます。
Q. 予定を変えたことを全員に伝えるには。
紙のしおりだと直せません。グループチャットに1行流すか、画面で共有している旅程を直す形になります。旅程さんなら、直したものがその場で全員に届きます。