家族旅行のしおり。子ども連れは休憩から先に置く
子ども連れの旅程は、予定を並べてから休憩を挟むと必ず足りなくなります。休憩を先に置いて、空いたところに予定を入れる。順番を逆にするだけで変わります。
子ども連れの旅行で、予定どおりに進むことはまずありません。出発が遅れ、途中でトイレに寄り、昼寝が始まり、予定の半分で1日が終わります。
これは計画が悪いからではありません。大人向けの組み方をしているからです。予定を並べてから、余ったところに休憩を挟む。この順番だと、休憩が入る場所が残りません。
この記事では、家族旅行の旅程を子ども連れ向けに組む方法をまとめます。やることは1つ、順番を逆にするだけです。
家族旅行は、休憩から先に置く

大人の旅程は「行きたい場所 → 移動 → 空いた時間」の順で組みます。子ども連れはこれを逆にします。
1. 起きる時刻と寝る時刻を書く
2. ごはんの時刻を書く(3食+おやつ)
3. 休憩を置く(移動2時間ごとに15分)
4. 昼寝の時間を空けておく(必要な年齢なら)
5. 残ったところに、行きたい場所を入れる
この順で組むと、入る予定の数が自然に決まります。 たいてい1日2か所です。3か所入れたくなりますが、それが崩れる原因になります。
1日2か所が目安

| 子どもの年齢 | 1日に回る数 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 0〜2歳 | 1か所 | 昼寝の時間を必ず空ける |
| 3〜5歳 | 1〜2か所 | トイレの位置。歩く距離 |
| 6〜9歳 | 2か所 | 飽きる。走れる場所を挟む |
| 10歳以上 | 2〜3か所 | 本人の希望を1つ入れる |
大人だけなら3〜4か所回れるところが、半分になります。 ここを受け入れるのがいちばん難しく、いちばん効きます。
トイレの位置を書いておく
しおりに書いておくと、当日の焦りが減ります。
- 駅・サービスエリアのトイレ
- 施設内のトイレ(何階か)
- おむつ替えができる場所
「次のトイレまであと何分か」が分かっていると、判断が早くなります。 高速道路なら、次のサービスエリアまでの距離を書いておきます。
道の駅やサービスエリアは、移動の途中で必ず1回は寄る前提で旅程に入れてしまうほうが確実です。
移動時間は大人の1.5倍で見る

地図アプリの時間に、大人の旅行では1区間10〜15分を足します。子ども連れは、そこからさらに1.5倍です。
理由は3つあります。
- 出発が遅れる。 靴を履かない、トイレに行く、忘れ物を取りに戻る
- 途中で止まる。 トイレ、機嫌、車酔い
- 歩く速さが違う。 大人の徒歩10分は、5歳なら20分
「駅から徒歩10分」と書いてある施設は、20分と見ておきます。
測り方そのものはGoogleマップで旅行プランを作る手順にまとめました。
雨のときの代わりを1つ書く
屋外の予定があるなら、屋内の代わりを1つだけ書いておきます。
- 水族館、科学館、児童館
- ショッピングモール(子どもの遊び場があることが多い)
- 宿の中(プール、卓球、部屋で遊ぶ)
当日その場で探すと、雨の中でスマホを見ることになります。 1行書いておくだけで違います。
代わりは1つで足ります。2つ以上書くと、当日その場で選べなくなります。
子どもに持たせるもの
はぐれたときのために、子ども自身に1枚持たせます。
名前:◯◯ ◯◯
保護者:◯◯(母) 090-0000-0000
今日の宿:◯◯ホテル 0000-00-0000
はがきサイズか、それより小さい紙で、ポケットか服の内側に入れます。首から下げるタイプのケースでも構いません。
旅程さんでは、はがきサイズのしおり(A4に4枚並べて切る形)も配っています。これを1人1枚ずつにする使い方ができます。
迷子のときの決めごと
- その場から動かない
- 近くのお店の人に見せる
- 集合場所を1つ決めておく(「入口の◯◯の前」)
これも、しおりに1行書いておきます。
持ち物は「多め」と「減らす」を分ける
子ども連れは荷物が増えます。増やすものと、減らせるものを分けます。
| もの | |
|---|---|
| 多めに持つ | 着替え(泊数+1日ぶん)、おむつ、ジッパー袋、おやつ |
| 宿にあるか確認 | ベビーベッド、子ども用の食器、踏み台、おむつ用のゴミ箱 |
| 持たなくていい | おもちゃ(1つで足りる)、大量の絵本、ベビーカー(施設で貸出があれば) |
宿に何があるかを予約時に聞くと、荷物がかなり減ります。 ベビーベッドや子ども用アメニティを貸してくれる宿は多くあります。
持ち物の考え方は旅行の持ち物リストにまとめています。
大人の希望も1つ入れる
全部を子ども中心にすると、大人が楽しめません。1日に1つだけ、大人の希望を入れます。
- 食べたい店を1軒
- 行きたい場所を1か所(短時間で回れるもの)
そのかわり、子どもが飽きる前に切り上げる前提で組みます。30分で出られる場所を選ぶと成立しやすくなります。
まとめ
- **休憩から先に置く。**予定を並べてから休憩を挟むと足りなくなる
- **1日2か所が目安。**0〜2歳なら1か所
- **トイレの位置を書く。**次のトイレまで何分かが分かると焦らない
- 移動時間は大人の1.5倍。徒歩10分は20分
- 雨の代わりを1つだけ書く
- 子どもに名前と連絡先の紙を持たせる
- 荷物は宿にあるものを聞いてから決める
- 大人の希望も1日1つ入れる
子ども連れの旅程は、詰めないほうが結果的に多く回れます。旅程さんでは、休憩とトイレの欄を入れた家族旅行のしおりをExcelとPDFで配っています。
よくある質問
Q. 何歳から旅程を細かく組めますか。
小学校中学年くらいから、大人に近い組み方ができます。それより下は時刻より順番で書いておくほうが実用的です(「朝ごはんのあと → 公園 → 昼ごはん」)。
Q. 昼寝の時間はどう扱いますか。
移動の時間に重ねるのがいちばん効率的です。車や電車で移動する時間帯を昼寝に合わせると、起きている時間を遊びに使えます。
Q. 予定が崩れたときはどうしますか。
削る場所を先に決めておいてください。「遅れたら◯◯は飛ばす」と1行書いておくと、その場で悩まずに済みます。
Q. 旅程を子どもにも見せたほうがいいですか。
年齢によりますが、絵や写真つきで1枚見せると、見通しが立って落ち着くことがあります。「これが終わったらごはん」が分かるだけで違います。
Q. 宿はどう選べばいいですか。
部屋に人数が入るかと添い寝の扱いを先に確認してください。同じ宿でも部屋の構成で1人あたりが大きく変わります。詳しくは宿の選び方に書きました。