旅のしおりで、いちばん時間を使いがちなのが表紙です。絵を描いて、色を塗って、シールを貼って。気づくと2時間経っていて、中身の予定が空のままという形になります。
表紙は大事ですが、しおりの機能は中身が決めます。 表紙は「配りもの感」を出すためのもので、5分で足ります。
この記事では、短時間で表紙を作る3つの型をまとめます。
入れるのは3つだけ

| 要素 | 例 | 大きさ |
|---|---|---|
| 旅行名 | 金沢 2泊3日 | いちばん大きく |
| 日付 | 2026年10月10日(土)〜12日(月) | 中くらい |
| メンバー | さとう・たなか・すずき・やまだ | 小さく |
これだけで表紙として成立します。
余裕があれば、行き先の写真を1枚。それ以上は要りません。
曜日まで書く
「10月10日〜12日」より「10月10日(土)〜12日(月)」のほうが、受け取った人がすぐ理解できます。連休かどうかが一目で分かります。
型1|写真を1枚(いちばん速い)

行き先の写真を1枚置いて、上か下に文字を入れるだけです。
紙で作る場合
コンビニで写真を1枚プリント(L判40円ほど)して、貼ります。絵を描くより速くて、それらしくなります。
パソコンで作る場合
- Word … 「挿入」→「画像」→ 右クリック →「文字列の折り返し」→「背面」。既定の「行内」だと文字と一緒に動いて崩れます
- Canva … テンプレートの写真を差し替えるだけ
写真は1枚で足ります。 何枚も入れると、文字が読みにくくなります。
写真がないとき
行ったことのない場所なので、自分の写真はありません。他人の写真を無断で使わないでください。
使えるのは次のどれかです。
- 自治体や観光協会のフリー素材(利用条件を確認してください)
- 商用利用可のライセンス画像
- 写真を使わない(型2か型3へ)
型2|枠で囲む(3分)
写真がなくても、枠があるだけで「配りもの」に見えます。
紙で作る場合
マスキングテープを四辺に貼るだけです。100均のもので十分、幅15mmくらいが貼りやすいです。
中央に旅行名と日付を書けば終わりです。
パソコンで作る場合
- Word … 「ホーム」→「罫線」→「線種とページ罫線と網かけの設定」→「ページ罫線」で、そのページだけ枠を付けられます
- Excel … 表紙にするセル範囲に太めの外枠を引く
線は細めの二重線か、太めの一本線が落ち着きます。飾り罫は主張が強すぎることが多いです。
型3|文字だけ(1分)
いちばん潔い形です。文字の大きさと余白だけで整えます。
金沢 2泊3日
2026年10月10日(土)〜12日(月)
さとう・たなか・すずき・やまだ
コツは3つです。
- 旅行名を思い切り大きく(本文の3〜4倍)
- 中央に寄せる
- 上下に大きく余白をとる(紙の3分の1くらい空ける)
余白を怖がらないでください。 詰めると素人っぽく見えます。空けるほど整って見えます。
文字の大きさの目安
| 要素 | A4の場合 | A5(二つ折り)の場合 |
|---|---|---|
| 旅行名 | 36〜48pt | 28〜36pt |
| 日付 | 14〜16pt | 12〜14pt |
| メンバー | 11〜12pt | 10〜11pt |
旅行名と日付の差を大きくとるのが、それらしく見せるいちばんの近道です。同じくらいの大きさで並べると、のっぺりします。
白黒で刷るときの注意
学校や会社で刷ると、白黒のことが多くあります。
- 色の濃い背景を使わない。 白黒にすると灰色に潰れて、文字が読めません
- 写真の上に文字を置かない。 白黒だとコントラストが下がって読めなくなります
- 薄い網掛けまで。 20%くらいなら文字が残ります
刷る前に、白黒でプレビューしてください。 色で作り込んだものほど、白黒で崩れます。
裏表紙も使う
二つ折りにすると、裏表紙ができます。ここは空きがちですが、使えます。
- 持ち物リスト
- メモ欄(罫線だけ引いておく)
- ひとこと(「行ってらっしゃい」「よい旅を」)
メモ欄がいちばん実用的です。 当日に店の名前や集合場所を書き足せます。
面の割り当てはA4二つ折りの旅のしおりにまとめました。
表紙より先に、中身を埋める

最後にもう一度書きます。表紙は中身が埋まってから作ってください。
順番はこうです。
- 予定を書く
- 集合時刻と連絡先を大きく書く
- 見出しに色を付ける
- 表紙
- 飾り
時間が尽きたら、4と5は飛ばして構いません。表紙のないしおりは成立しますが、予定のないしおりは成立しません。
旅程さんでは、項目名を刷り込んだ用紙を配っています。中身を先に埋めてしまえば、表紙に時間を回せます。
まとめ
- 入れるのは3つだけ(旅行名・日付・メンバー)。日付は曜日まで
- 型1:写真を1枚(いちばん速い)。他人の写真を無断で使わない
- 型2:枠で囲む(マスキングテープか罫線)。3分
- 型3:文字だけ。旅行名を大きく、余白を大きく
- 旅行名と日付の大きさに差をつける
- 白黒で刷るなら濃い背景と写真の上の文字を避ける
- 裏表紙にはメモ欄が実用的
- 中身を埋めてから表紙
表紙は5分で足ります。そのぶんを予定に使ったほうが、当日ちゃんと使われるしおりになります。
よくある質問
Q. 絵が描けなくても大丈夫ですか。
大丈夫です。**文字だけの型3でも十分に成立します。**下手な絵より、文字を丁寧に大きく書くほうが印象が良くなります。
Q. 表紙は何色まで使っていいですか。
**2色までです。**3色以上使うとまとまりません。文字の色は1色にして、枠や線だけもう1色にすると整います。
Q. 写真はどこから持ってくればいいですか。
自治体や観光協会がフリー素材を出していることがあります。**利用条件を必ず確認してください。**インターネットで見つけた写真を無断で使うのは避けます。
Q. タイトルは何と書けばいいですか。
「金沢 2泊3日」のように、行き先と泊数が入っていれば十分です。凝った名前を付けると、何の紙か分かりにくくなります。
Q. 表紙を作る時間もありません。
1枚ものにすれば表紙は要りません。上のほうに旅行名と日付を書くだけで、表紙の役目は果たせます。形の選び方は旅のしおりのサイズにまとめました。