サービス比較

旅のしおりアプリ・Webサービスおすすめ10選。登録の要否と印刷対応で選ぶ

旅のしおりを作るツールは、アプリ型とブラウザ型で使い勝手がまったく違います。10個のサービスを登録の要否・共有方法・印刷対応・料金で並べ、旅のタイプ別にどれを選ぶべきかまで整理しました。

公開 2026.08.0811分で読めます

旅行の幹事を引き受けると、最初にぶつかるのが「旅程をどうやって全員に共有するか」です。LINEに長文を貼るのは読まれませんし、スプレッドシートはスマホで見づらい。そこで旅のしおりを作れるツールを探すことになります。

ただ、この分野はサービスの数が多いわりに、比べる軸がはっきりしません。機能一覧を並べても、実際に旅行で効いてくるのは別のところだったりします。

この記事では、旅のしおりを作れるアプリとWebサービスを10個、登録の要否・共有方法・印刷対応・料金という実用的な4軸で並べます。そのうえで、旅のタイプ別にどれを選ぶべきかまで書きます。

まず知っておきたい、アプリ型とブラウザ型の違い

旅のしおりツールは、大きく2つに分かれます。App Store や Google Play から入れるアプリ型と、ブラウザで開いて使うブラウザ型です。

この違いは、機能の差より先に効いてきます。なぜなら、しおりを見る側の手間が変わるからです。

アプリ型は機能が多いが、相手にも準備を求める

アプリ型は、スマホの機能を使えるぶん多機能になりやすい傾向があります。位置情報の共有、プッシュ通知でのアラーム、写真の高画質保存など、ブラウザでは難しいことができます。

一方で、しおりを共有された側にもインストールと会員登録を求めるものが多くなります。旅行メンバー全員がそれを受け入れられるかどうかが、実際の使い勝手を決めます。

ブラウザ型は手軽だが、機能は絞られる

ブラウザ型は、URLを開くだけで見られるのが最大の利点です。相手に何も求めません。作る側もインストール不要で、パソコンからでもスマホからでも作れます。

ただし通知やバックグラウンド動作は苦手です。位置情報の常時共有のような機能も、基本的にはありません。

どちらを選ぶかは「誰が見るか」で決まる

判断の順番はこうです。まずしおりを見る人の顔ぶれを思い浮かべてください。

  • 全員がアプリを入れるのを面倒がらない気心の知れたメンバーなら、アプリ型で機能を取る
  • 一人でも「アプリ入れるの?」と言いそうな人がいるなら、ブラウザ型で手軽さを取る

機能が多くても、見てもらえなければ意味がありません。ここを取り違えると、幹事だけが詳しいしおりを持っている状態になります。

旅のしおりアプリ・Webサービス比較表

主なサービスを一覧にしました。「登録の要否」はしおりを見る側についても関わるので、選ぶときはここをいちばん見てください。

サービス 形態 登録の要否 共有方法 印刷 料金
tabiori iOSアプリ 必要 アプリ内で共有 コンビニ印刷対応 無料+月480円/年3,900円
Funliday iOS/Androidアプリ 必要 アプリ内で共有 記載なし 無料
Holiday iOSアプリ 必要 アプリ内で共有 記載なし 無料
しおりす ブラウザ 不要 URL共有 対応 無料
しおりる ブラウザ 不要 リンク共有 三つ折り形式 無料
たびしる ブラウザ 不要 リンク共有 5種類のデザイン 無料
タビカンジ ブラウザ 記載なし URL共有 記載なし 無料
旅しお ブラウザ 記載なし 記載なし 記載なし 無料
しおりShare ブラウザ 記載なし 記載なし PDF印刷 無料
旅程さん ブラウザ 不要 URL共有 二つ折り・三つ折り 無料

表は入口です。ここから、それぞれがどんな旅に向くのかを補足していきます。

アプリ型のサービス

tabiori — 機能の多さでは頭ひとつ抜けている

tabiori は、この分野で最も使われているアプリのひとつです。提供元は GOTARU, Co., LTD.。App Store の評価は5段階中4.5、評価件数は6万件を超えています。更新も頻繁に行われており、放置されているサービスではありません。

できることの幅が広いのが特徴です。しおりの作成と共有に加えて、地図での次の目的地表示、旅行期間中だけの位置情報共有、スケジュールアラーム、高画質写真の保存とシェア、持ち物チェックリスト、メモ、オフライン閲覧、そしてコンビニ印刷まで対応しています。

料金は基本無料で、tabiori premium が月額480円、年額3,900円です。対応OSは iOS 15.6以上、iPadOS 15.6以上、macOS 13以上(Apple M1以降)となっています。

向いている旅: 気心の知れたメンバーでの旅行。全員がアプリを入れることに抵抗がなく、位置情報の共有や写真の共有まで使いたい場合。

Funliday — 地図とルートで考えたい人向け

Funliday は iOS と Android の両方で使える旅行計画アプリです。行きたい観光スポットを検索して入力し、ドラッグ&ドロップで順番を入れ替えるだけでスケジュールを作れます。

入力した行き先は地図モードで位置関係を確認でき、スケジュールに合わせたルートを自動で計画してくれます。「この順番で回って時間は足りるのか」を確かめながら組みたい人に向いています。

向いている旅: 初めての土地で、移動時間の見積もりに自信がないとき。Android のメンバーがいる場合の選択肢としても有力です。

Holiday — 他の人の旅程を参考にしたい人向け

Holiday は月間400万人以上が使うとされる iOS アプリです。行きたい場所を登録して組み合わせる形でスケジュールを作れます。

特徴は、他のユーザーの旅行記を読めることです。「この街で1日どう過ごすか」のイメージが湧かないとき、他の人の実際の行程が参考になります。

向いている旅: 行き先は決まったけれど、中身がまだ固まっていない段階。計画を立てる前の情報収集から使いたい場合。

ブラウザ型のサービス

しおりす — デザインを選びたい人向け

しおりす は登録不要・インストール不要で使えるWebサービスです。ピンク・青・黄の3色のテーマカラーが用意されていて、見た目のかわいさを重視した作りになっています。

ファイルの添付にも対応しています。また、旅行の割り勘計算サービス Walica(ワリカ)と連携しており、旅先での立て替えが発生したときに便利です。

なお、広告の表示が多いという声もあります。使う前に一度見ておくとよいでしょう。

向いている旅: 女性同士の旅行など、しおりの見た目にもこだわりたい場合。

しおりる — 紙のしおりを作りたい人向け

しおりる は登録不要で使え、リンクで共有できるWebサービスです。画像の添付とマップ機能にも対応しています。

いちばんの特徴は印刷です。三つ折りのパンフレット形式で出力できるため、旅行会社がくれるような体裁の紙のしおりが作れます。

向いている旅: 家族旅行や、記念に残したい旅行。紙で配りたい場面が多い場合。

たびしる — 海外旅行と共同編集に強い

たびしる はログインもダウンロードも不要で、リンクで共有できます。リアルタイムでの共同編集に対応しているのが強みです。

外貨に対応した予算入力ができる点も特徴で、海外旅行の幹事に向いています。印刷デザインも5種類から選べます。

向いている旅: 海外旅行。複数人で同時に旅程をいじりたい場合。

タビカンジ・旅しお・しおりShare

タビカンジ は URL で共有でき、テーマカラーの選択とドラッグ&ドロップでの予定編集に対応しています。

旅しお は2018年から運用されているサービスで、シンプルで使い勝手が良いという評価があります。長く続いているのは、それだけで安心材料になります。

しおりShare は PDF での印刷と共同編集に対応しています。

向いている旅: とにかく手早く1枚作りたいとき。凝った機能より速さを取る場合。

旅程さん — 時間の「ゆるさ」を書き分けられる

この記事を書いているサービスです。登録不要・URL共有という点は他のブラウザ型と同じですが、ひとつ考え方が違います。

予定ごとに、時間の守り度を3段階で書けるようにしています。

  • 🔒 時間厳守 — 新幹線や開演時刻など、遅れたら終わりのもの
  • ⏰ ◯時までに — チェックインなど、それまでに着けばいいもの
  • 🍃 じゆう — 「12時ごろ」と表示され、時間に縛られないもの

分刻みで全部埋めた旅程は、当日ひとつ崩れると連鎖して崩れます。守るべき時間だけを目立たせて、あとは余白にしておく。予定と予定のあいだに「あそび時間」を置くこともできます。

印刷は二つ折り・三つ折りの折りガイド付きに対応しています。保存は最終更新から6ヶ月で、編集するたびに延びます。期限が近づいたら画面でお知らせします。

向いている旅: フェスやライブの遠征のように、絶対に動かせない時刻と自由な時間が混ざる旅。予定を詰め込みすぎて疲れた経験がある人。

旅のタイプ別、選び方の早見表

どのサービスを使うにせよ、旅程の組み方そのものは共通です。手順は旅程表の作り方に、共有方法の比較は旅程の共有方法5つを比較にまとめています。

ここまでの内容を、選ぶ場面に合わせてまとめます。

こんなとき 見るべき点 候補
友達4〜5人のグループ旅行 見る側に登録を求めないか ブラウザ型全般
家族旅行・親世代と一緒 紙に印刷できるか しおりる、旅程さん
海外旅行 外貨・共同編集に対応するか たびしる
フェス・ライブ遠征 時刻の重要度を書き分けられるか 旅程さん
移動の段取りに自信がない 地図とルート計算 Funliday
行き先がまだ固まっていない 他の人の旅程を読めるか Holiday
機能をとにかく全部使いたい 機能の網羅性 tabiori

迷ったら、まず1冊作ってみる

比較記事を読み込むより、実際に1冊作ってみるほうが早く分かります。ブラウザ型なら登録不要で、数分あれば試せます。

作ってみて「これは違う」と思ったら、別のサービスで作り直せばいい。旅程そのものは頭の中にあるので、2回目はもっと速く作れます。

選ぶときに見落としやすい3つのこと

機能一覧には出てこないけれど、あとで効いてくる点があります。

保存期間と、消えるときの扱い

無料サービスには保存期限があるのが普通です。かつて人気だった「行程さん」は約3ヶ月で削除される仕様でした。そして2020年6月5日にサービス自体が終了しています。

見るべきは期限の長さより、期限が来る前に知らせてくれるかどうかです。黙って消えるのと、事前に告知があるのとでは、打てる手がまったく違います。

書き出せるかどうか

PDFやテキストで手元に残せるサービスなら、最悪サービスが終わってもデータは残ります。旅の記録としても、次回の旅程の下敷きとしても使えます。

書き出し機能がないサービスを選ぶなら、旅行前にスクリーンショットを撮っておくくらいの備えはしておきましょう。

電波が届かない場所での見え方

旅先は意外とインターネットにつながりません。山間部、地下、海外での通信制限。そういう場面でしおりが開けないと困ります。

オフライン閲覧に対応しているか、あるいは紙に印刷しておけるか。どちらかは押さえておいたほうが安心です。

よくある質問

無料で使えますか?

この記事で挙げたサービスは、いずれも基本機能を無料で使えます。tabiori のように、より多くの機能を使う場合に有料プラン(月額480円・年額3,900円)があるものもあります。

共有相手にもアプリのインストールが必要ですか?

アプリ型は必要な場合が多く、ブラウザ型は不要です。URLを開くだけで見られるかどうかは、選ぶ前に確認しておくことをおすすめします。

パソコンでも作れますか?

ブラウザ型ならパソコンからも作れます。長い旅程を一気に入力するときは、キーボードが使えるパソコンのほうが速いです。

何人まで共有できますか?

サービスによりますが、URL共有型なら人数制限を設けていないものがほとんどです。URLを知っている人は誰でも見られる、という仕組みのためです。

紙のしおりも作れますか?

多くのサービスが印刷に対応しています。しおりるは三つ折りのパンフレット形式、たびしるは5種類の印刷デザイン、旅程さんは二つ折り・三つ折りの折りガイド付きです。tabiori はコンビニ印刷に対応しています。

行程さんの代わりを探しています

行程さんは2020年6月5日に終了しました。登録不要でURL共有という点が近いのは、ブラウザ型のサービスです。詳しくは別の記事で書いています。


旅のしおりは、旅行の楽しみを分けあうための道具です。作るのに手間がかかったり、見てもらうのに相手の手間を借りたりするようでは、本末転倒になってしまいます。

機能の多さより、その旅で本当に必要なことがひとつできるか。それが選び方のいちばん確かな基準です。