旅程の作り方

Notionで旅程表を作る|DBとページの使い分け

Notionで旅程を作るとき、最初の分かれ道は「データベースにするか、ただのページにするか」です。人数と泊数で答えが変わります。判断の基準から書きました。

公開 2026.09.11約7分で読めます

Notionを使っている人なら、旅程もNotionで作りたくなります。予約の控えも地図のリンクも同じページに置けて、同行者と共同編集もできます。

ただし、Notionで旅程を作るときには最初に分かれ道があります。データベースにするか、ただのページにするか。 ここを間違えると、作るのに1時間かかって当日は誰も開かない、という形になります。

この記事では、Notionでの旅程表の作り方を、その判断から当日の見え方まで順番にまとめます。

Notionで旅程表を作るときの、最初の分かれ道

結論から書きます。

条件 作り方
1〜2泊・2〜4人 ただのページ(トグルと表)
3泊以上、または5人以上 データベース
予定が直前まで動く データベース
当日スマホで何度も見る ページ(軽い)

データベースは強力ですが、当日は重いです。 スマホでビューを切り替えて、フィルタをかけて、カードを開いて。歩きながらやる操作ではありません。

1泊2日で4人なら、表を1つ置いたページで十分です。作る時間が10分で済みます。

ページで作る(1〜2泊向け)

構成

旅行名(ページタイトル)
├ 基本情報(コールアウト)
│  集合・宿・帰りの便・幹事の連絡先
├ 1日目(トグル見出し)
│  └ 表(時刻/予定/移動/メモ)
├ 2日目(トグル見出し)
│  └ 表
└ 持ち物(チェックボックス)

作り方

  1. 新しいページを作って、旅行名を入れる
  2. /callout で基本情報のブロックを置く。集合場所・時刻・宿の電話・幹事の番号をここに
  3. /heading で「1日目」。トグル見出し(/toggle heading)にすると畳めます
  4. その中に /table で簡易表。列は 時刻/予定/移動/メモ の4つ
  5. 最後に /todo で持ち物

基本情報をいちばん上のコールアウトに置くのが肝です。 当日いちばん見るのがここで、スクロールせずに読めます。

トグルにする理由

3日ぶんの表を並べると、スマホでは延々スクロールになります。トグル見出しにすると畳めるので、その日のぶんだけ開けます。

データベースで作る(3泊以上・大人数向け)

入れるプロパティ

プロパティ 種類 使いみち
予定 タイトル 行き先・すること
日 セレクト 1日目/2日目/3日目
時刻 テキスト 9:24 12時ごろ(日付型にしない)
守り度 セレクト 厳守/◯時までに/だいたい
移動(分) 数値 合計を出すため
予約 セレクト 済/要/不要
担当 テキスト 誰が予約したか
リンク URL 地図・予約ページ

時刻は「日付」型ではなくテキストにします。 「12時ごろ」「17:00までに」のような書き方を混ぜたいからです。日付型にすると分刻みの入力しか受け付けません。

ビューを2つだけ作る

ビューは増やせますが、2つで足ります。

  • テーブル(日でグループ化) … 作るとき用。全部が見える
  • ボード(日でグループ化) … 当日用。1日ぶんが縦に並ぶ

3つ以上作ると、当日にどれを見ればいいか迷います。

移動時間の合計を出す

テーブルビューで「日」でグループ化すると、グループごとの下に集計欄が出ます。移動(分)の列で「合計」を選ぶと、その日の移動時間が出ます。

活動時間の3分の1を超えたら、行き先を1つ減らす合図です。 9時間動ける日なら180分が上限になります。

守り度を色分けする

セレクトの色を使って、厳守を赤、だいたいを灰色にします。当日ぱっと見て、動かせない予定が分かります。

考え方は旅のしおりの作り方に詳しく書いています。

同行者に共有する

右上の「共有」→「Webで公開」でリンクを作ります。

権限の選び方

設定 相手にできること 向いている場面
編集を許可 オフ 見るだけ 人数が多い
編集を許可 オン 直せる 2〜4人・全員Notionユーザー
コメントを許可 提案できる 5〜10人

ここに1つ落とし穴があります。「Webで公開」したページは、検索エンジンに載る可能性があります。 宿の予約番号や電話番号を書いたページを公開すると、それが誰でも読める状態になります。

対処は2つです。

  • 「検索エンジンにインデックスを許可」をオフにする(有料プランの機能です)
  • 予約番号や個人の連絡先は、公開ページに書かない

無料プランなら、後者で対応してください。予約の控えは別のページに分けて、共有しないのが安全です。

相手にNotionアカウントは要るか

**閲覧だけなら要りません。**公開リンクをブラウザで開けます。編集してもらうにはアカウントが必要です。

当日、スマホで見るときの注意

ここがNotionの弱点です。

  • 読み込みに数秒かかる。 電波が弱いと待たされます
  • データベースのビュー切り替えが押しにくい。 歩きながらは厳しい
  • オフラインでは開けないことがある。 事前にアプリで開いておくとキャッシュされますが、確実ではありません

電波の弱い場所へ行くなら、印刷して紙も持ってください。 旅程さんでは、A4に1枚で収まる旅程表をExcelとPDFで配っています。Notionの内容を書き写して持つだけで保険になります。

当日の見やすさを優先するなら、軽い共有ページを別に用意する手もあります。旅程さんは登録なしで旅程を作れて、URLを送るだけで相手はそのまま開けます。作り込みはNotion、当日は軽いほう、という分け方です。

テンプレートを使うか、自分で作るか

Notionの公式テンプレートギャラリーにも旅行系があります。noteや個人ブログで配っている人もいます。

ただし、海外向けのテンプレートは項目が合わないことが多いです。日本の旅行だと、宿の電話番号、集合場所の目印、乗り換えの駅名あたりが要ります。

**1〜2泊ならテンプレートを探す時間で自分で作れます。**上の「ページで作る」の構成をそのまま写せば10分です。

まとめ

  • 最初の分かれ道はデータベースかページか。1〜2泊・4人までならページで十分
  • ページ構成はコールアウト(基本情報)+トグル見出し+表
  • データベースなら**時刻はテキスト型。**日付型だと「12時ごろ」が書けない
  • ビューはテーブルとボードの2つだけ
  • 移動(分)を**日でグループ化して合計。**180分を超えたら減らす
  • **公開ページは検索に載ることがある。**予約番号と連絡先は書かない
  • 当日は重い。電波が不安なら紙も持つ

Notionは作り込みに強く、当日の速さに弱い道具です。そこを分けて考えると、使いどころがはっきりします。

よくある質問

Q. 無料プランでも旅程表は作れますか。

作れます。制限にかかるのは「検索エンジンにインデックスさせない」設定くらいです。予約番号を書かなければ問題ありません。

Q. データベースとページ、迷ったらどちらですか。

**ページです。**あとからデータベースに移すのは簡単ですが、逆は面倒です。まずページで作って、足りなくなったら移してください。

Q. 時刻を日付型にしてはいけないのはなぜですか。

「12時ごろ」「17:00までに」のような書き方ができなくなるからです。全部を分刻みで書くと、1つ遅れたときに全部ずれた気分になります。

Q. 同行者がNotionを使っていません。

閲覧だけならアカウントは要らないので、公開リンクを送れば見られます。ただし**初めての人には画面が複雑に見えます。**人数が多いときは、もっと単純な形で共有するほうが読まれます。

Q. 写真も入れられますか。

入れられます。ただし**枚数が増えるほど開くのが遅くなります。**当日に見るページには入れず、旅行記用の別ページにまとめるのがおすすめです。

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