Notionで旅程表を作る|DBとページの使い分け
Notionで旅程を作るとき、最初の分かれ道は「データベースにするか、ただのページにするか」です。人数と泊数で答えが変わります。判断の基準から書きました。
Notionを使っている人なら、旅程もNotionで作りたくなります。予約の控えも地図のリンクも同じページに置けて、同行者と共同編集もできます。
ただし、Notionで旅程を作るときには最初に分かれ道があります。データベースにするか、ただのページにするか。 ここを間違えると、作るのに1時間かかって当日は誰も開かない、という形になります。
この記事では、Notionでの旅程表の作り方を、その判断から当日の見え方まで順番にまとめます。
Notionで旅程表を作るときの、最初の分かれ道

結論から書きます。
| 条件 | 作り方 |
|---|---|
| 1〜2泊・2〜4人 | ただのページ(トグルと表) |
| 3泊以上、または5人以上 | データベース |
| 予定が直前まで動く | データベース |
| 当日スマホで何度も見る | ページ(軽い) |
データベースは強力ですが、当日は重いです。 スマホでビューを切り替えて、フィルタをかけて、カードを開いて。歩きながらやる操作ではありません。
1泊2日で4人なら、表を1つ置いたページで十分です。作る時間が10分で済みます。
ページで作る(1〜2泊向け)
構成
旅行名(ページタイトル)
├ 基本情報(コールアウト)
│ 集合・宿・帰りの便・幹事の連絡先
├ 1日目(トグル見出し)
│ └ 表(時刻/予定/移動/メモ)
├ 2日目(トグル見出し)
│ └ 表
└ 持ち物(チェックボックス)
作り方
- 新しいページを作って、旅行名を入れる
/calloutで基本情報のブロックを置く。集合場所・時刻・宿の電話・幹事の番号をここに/headingで「1日目」。トグル見出し(/toggle heading)にすると畳めます- その中に
/tableで簡易表。列は 時刻/予定/移動/メモ の4つ - 最後に
/todoで持ち物
基本情報をいちばん上のコールアウトに置くのが肝です。 当日いちばん見るのがここで、スクロールせずに読めます。
トグルにする理由
3日ぶんの表を並べると、スマホでは延々スクロールになります。トグル見出しにすると畳めるので、その日のぶんだけ開けます。
データベースで作る(3泊以上・大人数向け)

入れるプロパティ
| プロパティ | 種類 | 使いみち |
|---|---|---|
| 予定 | タイトル | 行き先・すること |
| 日 | セレクト | 1日目/2日目/3日目 |
| 時刻 | テキスト | 9:24 12時ごろ(日付型にしない) |
| 守り度 | セレクト | 厳守/◯時までに/だいたい |
| 移動(分) | 数値 | 合計を出すため |
| 予約 | セレクト | 済/要/不要 |
| 担当 | テキスト | 誰が予約したか |
| リンク | URL | 地図・予約ページ |
時刻は「日付」型ではなくテキストにします。 「12時ごろ」「17:00までに」のような書き方を混ぜたいからです。日付型にすると分刻みの入力しか受け付けません。
ビューを2つだけ作る
ビューは増やせますが、2つで足ります。
- テーブル(日でグループ化) … 作るとき用。全部が見える
- ボード(日でグループ化) … 当日用。1日ぶんが縦に並ぶ
3つ以上作ると、当日にどれを見ればいいか迷います。
移動時間の合計を出す
テーブルビューで「日」でグループ化すると、グループごとの下に集計欄が出ます。移動(分)の列で「合計」を選ぶと、その日の移動時間が出ます。
活動時間の3分の1を超えたら、行き先を1つ減らす合図です。 9時間動ける日なら180分が上限になります。
守り度を色分けする
セレクトの色を使って、厳守を赤、だいたいを灰色にします。当日ぱっと見て、動かせない予定が分かります。
考え方は旅のしおりの作り方に詳しく書いています。
同行者に共有する

右上の「共有」→「Webで公開」でリンクを作ります。
権限の選び方
| 設定 | 相手にできること | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 編集を許可 オフ | 見るだけ | 人数が多い |
| 編集を許可 オン | 直せる | 2〜4人・全員Notionユーザー |
| コメントを許可 | 提案できる | 5〜10人 |
ここに1つ落とし穴があります。「Webで公開」したページは、検索エンジンに載る可能性があります。 宿の予約番号や電話番号を書いたページを公開すると、それが誰でも読める状態になります。
対処は2つです。
- 「検索エンジンにインデックスを許可」をオフにする(有料プランの機能です)
- 予約番号や個人の連絡先は、公開ページに書かない
無料プランなら、後者で対応してください。予約の控えは別のページに分けて、共有しないのが安全です。
相手にNotionアカウントは要るか
**閲覧だけなら要りません。**公開リンクをブラウザで開けます。編集してもらうにはアカウントが必要です。
当日、スマホで見るときの注意
ここがNotionの弱点です。
- 読み込みに数秒かかる。 電波が弱いと待たされます
- データベースのビュー切り替えが押しにくい。 歩きながらは厳しい
- オフラインでは開けないことがある。 事前にアプリで開いておくとキャッシュされますが、確実ではありません
電波の弱い場所へ行くなら、印刷して紙も持ってください。 旅程さんでは、A4に1枚で収まる旅程表をExcelとPDFで配っています。Notionの内容を書き写して持つだけで保険になります。
当日の見やすさを優先するなら、軽い共有ページを別に用意する手もあります。旅程さんは登録なしで旅程を作れて、URLを送るだけで相手はそのまま開けます。作り込みはNotion、当日は軽いほう、という分け方です。
テンプレートを使うか、自分で作るか
Notionの公式テンプレートギャラリーにも旅行系があります。noteや個人ブログで配っている人もいます。
ただし、海外向けのテンプレートは項目が合わないことが多いです。日本の旅行だと、宿の電話番号、集合場所の目印、乗り換えの駅名あたりが要ります。
**1〜2泊ならテンプレートを探す時間で自分で作れます。**上の「ページで作る」の構成をそのまま写せば10分です。
まとめ
- 最初の分かれ道はデータベースかページか。1〜2泊・4人までならページで十分
- ページ構成はコールアウト(基本情報)+トグル見出し+表
- データベースなら**時刻はテキスト型。**日付型だと「12時ごろ」が書けない
- ビューはテーブルとボードの2つだけ
- 移動(分)を**日でグループ化して合計。**180分を超えたら減らす
- **公開ページは検索に載ることがある。**予約番号と連絡先は書かない
- 当日は重い。電波が不安なら紙も持つ
Notionは作り込みに強く、当日の速さに弱い道具です。そこを分けて考えると、使いどころがはっきりします。
よくある質問
Q. 無料プランでも旅程表は作れますか。
作れます。制限にかかるのは「検索エンジンにインデックスさせない」設定くらいです。予約番号を書かなければ問題ありません。
Q. データベースとページ、迷ったらどちらですか。
**ページです。**あとからデータベースに移すのは簡単ですが、逆は面倒です。まずページで作って、足りなくなったら移してください。
Q. 時刻を日付型にしてはいけないのはなぜですか。
「12時ごろ」「17:00までに」のような書き方ができなくなるからです。全部を分刻みで書くと、1つ遅れたときに全部ずれた気分になります。
Q. 同行者がNotionを使っていません。
閲覧だけならアカウントは要らないので、公開リンクを送れば見られます。ただし**初めての人には画面が複雑に見えます。**人数が多いときは、もっと単純な形で共有するほうが読まれます。
Q. 写真も入れられますか。
入れられます。ただし**枚数が増えるほど開くのが遅くなります。**当日に見るページには入れず、旅行記用の別ページにまとめるのがおすすめです。